Mathematica

【解説】Mathematicaでリスト・配列の作成と操作する方法

2020年11月2日

リスト・配列の作成

リストの作成は、組込シンボル Table 関数を使って、シンプルかつ柔軟に作成することができます。

数列や、数式のリストを作成することもできます。

 

記述文法

Table[<値>, <要素数>] <値>が格納された<要素数>分のリストを作成します
Table[<式>, {i, iMax}] <式>の変数 i を、1 から iMax まで変化させた評価結果のリストを作成します
Table[<式>, {i, iMin, iMax}] <式>の変数 i を、iMin から iMax まで変化させた評価結果のリストを作成します
Table[<式>, {i, iMin, iMax, Step}] <式>の変数 i を、iMin から iMax まで Step ずつ変化させた評価結果のリストを作成します
Table[<式>, {i, iMin, iMax}, {j, jMin, JMax}, ...] <式>の変数 i と j を、それぞれ Min から Max まで変化させた評価結果のリストを作成します

 

数式のサンプル

 

サンプルの評価結果

リスト作成

SANACHAN
最後の例は、リストの中にリストが入っています。ij の二つの変数を操作したため、多次元リストになっています。

 

リストを使った演算

Table で作成したリストは、数値や式と同じように変数へ格納し、演算に使用することができます。

 

数式のサンプル

 

サンプルの評価結果

リストの演算

 

リスト操作

リストを操作(逆順、置換、要素数の取得、昇順、など)する便利な組込み関数を紹介いたします。

 

記述文法

Reverse[<リスト>] <リスト>の要素を逆転させる
ReplaceAll[<リスト>, x → x'] <リスト>の x の値を x' へ置換する
Position[<リスト>, <パターン>] <リスト>の中で、<パターン>が含まれている要素番号を取得する
Flatten[<リスト>] 入れ子になっているリストを取り払う、結合する
Apply[Plus, <リスト>] <リスト>の各要素を全て加算した結果を取得する
Length[<リスト>] <リスト>の要素数を取得する
Insert[<リスト>, <式>, <要素番号>] <リスト>の<要素番号>に、<式>を挿入・追加する
Sort[<リスト>] <リスト>の各要素を、小さい順に並び替える
First[<リスト>] <リスト>の最初の要素を抽出する
Last[<リスト>] <リスト>の最後の要素を抽出する

ポイント

置換する際の「→」は、ハイフン「-」と大なり「>」を半角で入力します。

 

数式のサンプル

 

サンプルの評価結果

リスト操作

SANACHAN
リストの要素番号は、「1」から始まっていることが分かります。

 

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SANACHAN

「生涯一エンジニア」を掲げ、大手グローバル企業でSE/PGとして8年勤め、キャリアアップ転職した現役のエンジニアです。世にあるメジャーな全プログラム言語(コボル除く)を自由に扱えます。一児の父。自分のため、家族のため、日々勉強してます。システムエンジニア、プログラミングに関する情報を蓄積している雑記帳です。

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