PHP プログラムには欠かせない「変数」についてまとめています。
また、PHP プログラムで使用するスーパーグローバル変数についても知っておきましょう。
参考
そもそも PHP って何? という方は「PHPとは?」をどうぞ。
変数とは?
変数とは、「箱」のイメージです。
箱は、「必要なモノ」を入れておくことができ、「入れたままの状態」で持ち運べます。
そして、必要なときに箱から中身の「必要なモノ(値)」を取り出して使います。
ポイント
「変数」とは、プログラムで使うことができる「箱」のことです。
変数を使ったコードの記述
「PHPにおけるHello World」で紹介したコードを、変数を使って記述してみましょう。
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<?php $string = "Hello World"; echo $string; ?> |
「Hello World」という文字列を、変数の $string に代入しています。
代入とは、「箱」に値を詰めることを言います。
この PHP プログラムの実行結果は、先に紹介したページと同じです。
「Hello World」という文字列が、ブラウザ上で表示されます。
変数名の命名ルール
PHP で使用する変数は、すべてドルマーク「$」をつけた文字で定義します。
ただし、全ての文字が使えるわけではなく、変数名に使える文字にはルールがあります。
- 変数を意味する「$」マークを最初に付ける
- 変数名の最初の1文字は、アンダースコア( _ )、英字が使える
- 後に続く残りの文字は、アンダースコア( _ )、英字、数字が使える
また、変数に使えない文字として、「予約語」があります。
PHP 7.0 からは使えるようにはなりましたが、PHP システムが使う予約語なのか、
変数名なのか区別がつかないため、変数名として指定してはいけません。
参考
PHP における予約語は、「PHPの予約語」にまとめています。
スーパーグローバル変数
PHP プログラムが実行されるときに自動的に定義され、どこからでも使用できる変数のことを
「スーパーグローバル変数」といいます。
PHP プログラムでは頻繁に登場する特殊な変数ですが、フォームからの情報を受け取ったり、クッキーを使ったりと、便利な機能を提供してくれる変数ですので、ここで合わせて覚えておきましょう。
スーパーグローバル変数 | 保持している内容 |
---|---|
$_SERVER | PHPを実行しているサーバの環境情報 |
$_ENV | 環境変数 |
$_POST | POSTで渡された情報 |
$_GET | GETで渡された情報 |
$_FILES | POSTで渡されたファイル情報 |
$_COOKIE | クライアントからCOOKIEで渡された情報 |
$_SESSION | セッションに現在登録されている情報 |