ここでは、PHP における演算子についてまとめています。
演算子にはいくつか種類があり、代入演算子、算術演算子、複合演算子、比較演算子、論理演算子、文字列の結合演算子などがあります。
それぞれ、詳しくみていきましょう。
代入演算子(=)
変数にデータを入れることを「代入」と呼びます。
その代入のための記号「=」のことを「代入演算子」と呼びます。
PHP で使われる代入演算子は、以下のように使用します。
代入演算子の構文
A = B; // AにBの値を代入
既に値が格納された変数に代入を行うと、値は上書きされます。
算術演算子(代数演算子)
四則演算を行うための演算子を「算術演算子(代数演算子)」と言います。
四則演算は、プログラミングでは欠かせない演算です。
PHP で使用する算術演算子は、以下のように使います。
算術演算子の構文
A + B; // AとBを加算
A - B; // AとBを減算
A * B; // AとBを乗算
A / B; // AとBを除算
A % B; // AをBで割った時にでる余り
算術演算子を使う場合は、四則演算を行った結果を変数に格納する使い方をします。
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<?php $value = 10 + 2; echo "$value"; ?> |
除算を行う場合は、以下に注意する必要があります。
注意ポイント
除算(割り算)を行う場合、ゼロで割るとエラー「Devision by zero」が発生します。
加算子と減算子
変数に1を足したり(インクリメント)、1を引いたり(デクリメント)する場合があります。
配列の要素にアクセスしたり、ループ回数をカウントしたり。
そんな場合は、加算子や減算子を使うと便利です。
加算子、減算子の構文
A++; // 元のAの値を参照したあと、Aに1を加算する
A--; // 元のAの値を参照したあと、Aに1を減算する
++A; // Aに1を加算したあと、Aに値を代入する
--A; // Aに1を減算したあと、Aに値を代入する
ポイント
加算子、減算子を変数の前に付けるか、後ろに付けるかによって、計算する過程が異なります。
複合演算子(+=、-=、*=、/=、%=)
複合演算子は算術演算子と代入演算子との組み合わせで、算術演算子の省略形です。
複合演算子の構文
A += B; // A = A + B; の足し算と同じ意味
A -= B; // A = A - B; の引き算と同じ意味
A *= B; // A = A * B; の掛け算と同じ意味
A /= B; // A = A / B; の割り算と同じ意味
A %= B; // A = A % B; の割り算の余りと同じ意味
比較演算子(==、!=、<、>、<=、>=)
PHP における比較演算子は、以下の通りです。
比較演算子の評価結果は、TRUE または FALSE が戻り値となります。
比較演算子の構文
A == B; // AとBの値が等しいとき TRUE
A != B; // AとBの値が等しくないとき TRUE
A <> B; // AとBの値が等しくないときに TRUE
A < B; // AがBの値未満のときに TRUE
A <= B; // AがBの値以下のときに TRUE
A > B; // BがAの値未満のときに TRUE
A >= B; // BがAの値以下のときに TRUE
PHP では、値が等しいことを比較する「==」と、値と型が両方等しいことを比較する「===」があります。
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<?php $x = '1'; // 文字型 $y = 1; // 整数型 echo $x == $y; // TRUE echo $x === $y; // FALSE ?> |
厳格に等しいことを比較したい場合は、「===」「!==」を使うようにしましょう。
論理演算子(and、or、!、&&、||)
論理演算子は左辺と右辺の条件式の結果を評価する演算子です。
「どちらも正しいとき」や「どちらかが正しいとき」という条件式を作るときに使います。
PHP における論理演算子は、以下のとおりです。
論理演算子の評価は、TRUE または FALSE が戻り値となります。
論理演算子の構文
A && B; // A式もB式もTRUEのときにTRUE
A || B; // A式かB式がTRUEのときにTRUE
A and B; // A式もB式もTRUEのときにTRUE
A or B; // A式かB式がTRUEのときにTRUE
A xor B; // A式かB式のどちらか片方がTRUEのときにTRUE
!A // A式がTRUEでないときにTRUE
&& と and、|| と or は同じ意味をもちますが、優先順位が異なります。
優先順位は、 or → and → || → && と高くなります。
文字列の結合演算子
文字列結合演算子は、左辺と右辺の文字列を結合する演算子です。
Java などでは「+」で文字列を結合できますが、PHP ではドット「.」を使います。
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<?php $greeting = 'Hello, '; $msg = $greeting . 'World!'; echo $msg; // Hello, World! ?> |
複合演算子を使用して、以下のようにも記述できます。
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<?php $greeting = 'Hello, '; $greeting .= 'World!'; echo $greeting; // Hello, World! ?> |