Rust

Rustの基本的な型

はじめに

プログラミング言語 Rust は、高いパフォーマンスと信頼性を両立させる
現代的なシステムプログラミング言語として注目を集めています。

その特徴の一つが、強力な『 型 』システムです。

Rust の型は、コンパイル時に多くのバグを防ぎ、安全なプログラミングを可能にします。
メモリ安全性とスレッド安全性を保証しながら、高速な実行速度を実現できる理由の一つです。

本記事では、Rustの基本的な型について詳しく解説していきます。

スカラー型

整数型

符号あり整数型は i 、符号なし整数型は u で表します。
また、変数の大きさは、8bit、16bit、32bit、64bit、128bitが用意されています。

 

浮動小数点型

浮動小数点数型は f で表します。
また、変数の大きさは、32bit、64bitが用意されています。

 

論理型

論理型は bool で表します。

 

文字型

文字型は char で表します。

 

複合型

タプル型

タプルは異なる型を収めることができる集合です。
そのため、関数から複数の値を返すときに、タプルでまとめて返すこともできます。

タプル内部の値にアクセスるときは、 .0.1 のようにドットと数値で指定します。

※タプル内の型を後から変更することはできません。

 

配列型

配列は、特定の型の値を連続に集めた集合です。
配列のサイズは固定で、コンパイル時に決まっている必要があります。

配列の内部の値にアクセスするときは、[ ] を使って要素を指定します。
また、参照するときは自動的にスライスとして扱われるため、範囲指定も可能です。

 

スライス型

配列型で少し触れましたが、スライス型は配列やベクタの一部分を参照する型です。

 

文字列型

文字列スライス

文字列スライスは不変な参照で、文字列リテラルや String 型の一部分を参照します。

 

String型

String 型は可変な文字列で、ヒープメモリに格納されます。

 

文字列スライスとString型の相互変換

 

カスタム型

構造体

構造体は、関連するデータをグループ化するための基本的なカスタム型です。

 

列挙型

列挙型は、enum を使って定義することができます。
Rust の列挙型は、それぞれの列挙子にデータ付与できる点が特徴です。

 

ジェネリック型

型パラメータ T を使用して、汎用的な実装が可能です。

 

標準ライブラリの代表的な型

Option型

Option 型は、値が存在するか否かを表現する列挙型です。
NULL の代替として使用されます。

 

Result型

Result 型は、処理が成功したか失敗したかを表現する列挙型です。
エラーハンドリングに使用されます。

 

おわりに

Rust の基本的な型について解説しました。

Rust の型は、コンパイル時のチェックによってメモリ安全性とスレッド安全性を保証します。
Rust での効率的なプログラミングの第一歩となることを願っています。

 

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SANACHAN

SANACHAN

「生涯一エンジニア」を掲げ、大手グローバル企業でSE/PGとして8年勤め、キャリアアップ転職した現役のエンジニアです。世にあるメジャーな全プログラム言語(コボル除く)を自由に扱えます。一児の父。自分のため、家族のため、日々勉強してます。システムエンジニア、プログラミングに関する情報を蓄積している雑記帳です。

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