リテラルと基本データ型についてまとめます。
リテラルとは?
リテラル(literal)は英語で「文字どおりの」という意味です。
プログラミングにおいては、ソースコードの中に直接記述するデータを指します。
例えば、27は整数データで「27」という数値を表し、
"Kotlin"は「Kotlin」という文字列データを表します。
Kotlin では、リテラルが用意されているデータは、あらかじめ決まっています。
整数や文字列の他に、浮動小数点数、文字、真偽値、オブジェクト、関数などあります。
これらには、対応するデータ型(data type)が存在しています。
例えば、整数には Int や Long などの型があります。文字列は String という型です。
基本データ型
数値型
| 型 | 種類 | ビット幅 | リテラル例 |
| Double | 浮動小数点数 | 64ビット (=8バイト) | 123.4 123.4e5 |
| Float | 浮動小数点数 | 32ビット (=4バイト) | 123.4f 123.4F |
| Long | 整数 | 64ビット (=8バイト) | 1234 1234L |
| Int | 整数 | 32ビット (=4バイト) | 1234 0xAB 0b1001 |
| Short | 整数 | 16ビット (=2バイト) | 1234 0xAB 0b1001 |
| Byte | 整数 | 8ビット (=1バイト) | 123 0xAB 0b1001 |
リテラルのポイント
- 10進数:そのまま記載します。Long にする場合は、末尾に L を付けます。
- 16進数:0x ではじめます。
- 8進数:記述できません。
- 2進数:0b ではじめます。
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1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 |
fun main() { val v1 = 123.4e5 // Double val v2 = 123.4F // Float val v3 = 1234L // Long val v4 = 1234 // Int val v5 = 0x00ABCDEF val v6 = 0x00AB_CDEF println("v1 = $v1") println("v2 = $v2") println("v3 = $v3") println("v4 = $v4") println("v5 = $v5") println("v6 = $v6") } |
実行結果
v1 = 1.234E7
v2 = 123.4
v3 = 1234
v4 = 1234
v5 = 11259375
v6 = 11259375
バイト区切りやビット区切りの可読性向上に使えます。
文字と文字列型
| 型 | 種類 | リテラル例 |
| Char | 文字 | 'a' '0' '\u592a' |
| String | 文字列 | "Hello\n" "" "bla bla bla" |
リテラルのポイント
- 文字:シングルクォート(')で文字を括ります。
- 文字列:ダブルクォート(")で文字を括ります。
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1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
fun main() { val s1 = 'a' // Char val s2 = '\u592a' // Char val s3 = "Hello\nWorld!\n" // String println("s1 = $s1") println("s2 = $s2") println("s3 = $s3") } |
実行結果
s1 = a
s2 = 太
s3 = Hello
World!
頭に「\u」をつけてユニコード(Unicode)を指定できます。